ハーブサウナとはじめて出会ったのは、今から５年くらい前でしょうか。
すでに日本に帰国してからのことでした。
こんなにすてきなものがあるなんて！
なんで、タイに住んでいるときに出会わなかったんだろう…
と、ちょっと後悔したりもしていました。タイには、サウナ以外にも、ハーブを使ったマッサージやエステがたくさんあって、それほど知られていない存在だったんだと思います。当時から、かなりのハーブマニアでしたが、ハーブサウナはまったく知りませんでした。
それが、日本に戻ってから、体調不良が原因で、いろいろ調べている中で、出会った「ハーブサウナ」。すでに、日本に拠点をうつしていたものの、ハーブサウナを求めてタイへ！
現地でハーブサウナのテントやハーブやら一式を購入し、はるばる日本へ戻ったのでした。
それが、ハーブサウナとの出会いです。
そこから、いろいろと創意工夫、独自で改良を重ね、おうちで簡単にハーブサウナを楽しむ方法を探してきました。
飽きっぽく、ズボラな私でも、ハーブサウナ生活は続いています。それは、単純に…
ただ、ただ、気持ちがいいから！
です。岩盤浴やドライサウナ、酵素風呂など、今までもいろいろなものを試してきましたが、「家でハーブサウナが一番、楽で癒される！」という結論に…。（個人的な見解なので、その他のものは悪いわけではありませんよ）
その理由のひとつが「香り」です。ハーブの香りのスチームを浴びることで、体の中からほぐれる感覚が得られます。もともと大好きだった香り（アロマセラピー）の資格をとった今、「ハーブサウナの香りは、とても大きな役割を果たしている」ということが分かるようになりました。
前置きが長くなりましたが、今日は、ハーブサウナ×アロマ効果についてお伝えしたいと思います。
ハーブサウナがもたらすアロマ効果① 香りは脳に働きかける
普段生活していると、あまり意識していない感覚のひとつが「嗅覚」ではないでしょうか。
でも、この「嗅覚」、実は一瞬で脳に届くすご～い感覚です。たとえば、いやな匂いを嗅いだとき、一瞬で「いやな匂い！」って感じますよね。これは、動物的な感覚で「不快な匂い＝危険な匂い」なわけです。自分自身の命を守るため、生きていくために、匂いで危険かどうかを判断する能力があるからです。
では、脳のどこへつながっているのでしょう。
「嗅覚」は、脳の大脳辺縁系といわれる部分につながっています。ここは、生き物がたくましく生きるための本能的な働きを支えています。危険か安全かを瞬時に判定し、闘ったり逃げたりするための命令を出したり、脳幹を働かせて、実際に闘ったり逃げたりするための生理反応を起こさせるところ。
逆に「安全」と判断すれば、リラックスさせ、エネルギーを回復させたり、疲れをとったり、体の状態を整える指令を出します。
つまり、「嗅覚」は脳と直結しているわけです。
ハーブサウナがもたらすアロマ効果② 匂いの感覚は、本能に直結している
「嗅覚」が大脳辺縁系につながっていることがお分かりいただけたと思います。「嗅覚」は、動物的なものだと思われていて、現在社会ではあまり重要視されていません。むしろ、「視覚」や「聴覚」の方が、重要だと考えられているのではないでしょうか。
ストレスを抱えたり、心と体のバランスを崩したりする人があとをたたない今、「嗅覚」がだんだん見直されていくのではないかと思っています。
それは、怒り、イライラ、不安や悩み、そういった感情は、知的な脳の働き（大脳新皮質）だけでは、支えることがむずかしいからです。
外の情報や刺激に身を任せるのではなく、自分の感覚を取り戻すとき、「嗅覚」が大きな役割を果たします。
「大脳辺縁系」は、恐怖や怒りなどの反応を起こし、自分の身を守るために強く反応します。逆に安全だと反応すると、強いリラックスを引き出し、疲れをとり、エネルギーを回復させることができるのです。
ハーブサウナがもたらすアロマ効果③ 植物の香りがもつ力
香りといっても、さまざまな香りがあります。芳香剤の香り、食べ物の香り、自然の香り…その中でも、植物の香り成分に着目し、心や体の不調を改善することを目的としたものが「アロマセラピー」です。
なぜ、植物の香りなのか…
それは、植物には生きていくため、子孫を残すためにいろいろな進化をとげてきました。その一つが、強い匂い物質になります。たまたま匂いがしたというわけではなく、それぞれの匂いには、すべて意味があります。
そして、その植物の成分に、人間の体も強く反応するということが分かっています。
実は、アロマセラピーを本格的に学ぶ前は、「香りであれば何でもいい」と思っていました。いい香りを部屋に漂わせるだけで、ちょっと気分が変わる…くらいの感覚でした。それが、本格的にアロマセラピーを学び、本物の精油の香りを日常に取り入れるようになり、驚くほど自分自身が変わりました。
これが、植物の力なんだ！
と身をもって実感しました。と同時に、世の中に出回っている「アロマオイル」と言われているものの中には、植物から抽出していないものも多く存在することを知りました。
本当に、植物の力を感じたいのであれば、しっかり本物を見抜くことも大切です。
精油の話になっていましたが、植物の香りをダイレクトに感じられるものが「ハーブサウナ」のすばらしさです。本物かどうか…確認する必要もありません。ハーブそのものだからです。
そのハーブをたっぷりのお湯でぐつぐつ煮出し、そのスチームを全身で浴びる…
こんな贅沢な時間はあるでしょうか。
ハーブサウナをするのなら「香り」を楽しまないと、もったいない！
ハーブサウナが、他のサウナと違う点は「ハーブ」です。サウナの魅力＋植物の力を取り込むことができること。
もちろん、スチーム状になって、全身の皮膚からハーブを感じることができるかもしれませんが、香りは「嗅覚」を通って、脳に伝わります。つまり、せっかく、ハーブサウナに入るのなら、顔を出して入るよりも、顔もすっぽりスチームの中へ入れてしまうのが〇！
SUKJAIでも「ハーブサウナは、よもぎ蒸しマントでも代用可」とお伝えしています。代用は可能です！ただ、おすすめの入り方は、頭もすっぽりマントの中へ！ずっと入っている必要はないので、苦しくなる前に頭を出してくださいね。
ただ、鼻からハーブのスチーム吸い込むことで、よりリラックス効果が得られるのは確かです。ぜひ、ハーブサウナのアロマ効果を体感してみてください。体験したことがある人だけが分かる「至福の時間」、それは「香り」が一翼を担っているからなんです！
タイのハーブサウナに興味はあるけれど「どんな香りなの？」という方には、お試し用のハーブをご用意しています。サウナとして使わなくても、足湯や手湯、布にくるんでハーブボールでマッサージなど、いろいろな使い方ができるので、お試しください。
