ハーブテントがなぜ白の綿素材なのか?
こんな疑問をもつ人もほぼいないと思うんですが、なぜハーブテントが白なのか、綿素材なのか知っていますか??

柄や色がついているハーブテントも売っているし、
別に白じゃなくてもいいのでは!?
よもぎ蒸し用マントは綿じゃないものも多いし…
保温性を考えたら、綿じゃない方が逆にいい気もする
とわたしも思っていました。もしかしたら、同じように思っている方も多いのではないでしょうか。
でも、実は…
ハーブテントの色と素材にはちゃんとした意味があったんです。
結論からいうと、タイでは「ハーブテントは白、そして綿がいい!」といわれています。その理由を今日はお伝えしたいと思います。ハーブテントに興味をおもちの方は、もしかしたらハーブボール(ハーブを布で包んでマッサージするもの)もご存知かもしれませんね。ハーブボールを包む布も同じように「白い綿がいい」とされています。
どちらにしても、なぜ「白」なのか? そして「綿」なのか?
「白い綿」じゃなくてはならないのか?
この理由を聞くと、けっこう目から鱗です。(わたしはそうでした!)ハーブテントやハーブボールを使用している方や販売している方、これから購入しようと思っている方がいらっしゃったら、知っておいて損はない!
ほとんど日本では語られていないハーブテントの色と素材の話。
ぜひ最後までおつきあいください。
ずばり、ハーブテントの布が「白い綿」であるわけ
その理由には、ハーブテントの歴史が深くかかわっています。
そもそも、ハーブテントもハーブボールも、タイでは民間医療として受け継がれてきました。現在では、リラックス目的で使われることが多いですが、もともとは医療なんです。治療や症状の緩和、未病のために使われていました。
ハーブを使って体をケアする目的として使用するため、体に害があるもの、よくないものはできる限り使わない。体にやさしい天然のものを使用する。
それがタイの伝統医療の軸にあります。
そのため、ハーブテントやハーブボールで使用する布は、ケミカルなものを使っていない、体にやさしいコットンであること、そして染料などが含まれていない白(無地)であること。
それが、今につながっているわけです。つまり、体にやさしいものを使うという理由で、白い綿が選ばれているんですね。
特に、ハーブボールは直接肌に触れてマッサージします。皮膚からハーブのエキスを吸収しながらマッサージしていくものですが、そこにケミカルなものが混ざっていたら… 皮膚からそれらも吸収されてしまいかねない。そのために、化学繊維は使用せず、肌にやさしい綿素材、そして染料や着色剤などを使用していないものを使っているとのことです。
ハーブテントやハーブボールの選ぶときのポイントは?
ここまで読むと、タイの伝統的なハーブテントやハーブボールで使われる布は、コットンの白(無地)ということがわかっていただけたと思います。

あれ?
でも、けっこうカラフルなハーブボールや
柄付きのハーブテントも目にするけれど…
と思いませんか?
たしかに、今ではカラフルな柄のハーブボールや柄付きのハーブテントも売られています。地味が無地のものより、柄つきの方がテンションがあがる!という方もいることでしょう。
商品を売るときには、見た目の美しさも大切です。「かわいい、使ってみたい!」と気持ちが動かなければ、手に取ってもらえないということもあるでしょう。

よもぎ蒸し用のマントは、綿素材じゃないものが多いけど…
よもぎ蒸し用マントはおそらく保温性を一番に考えられて作られているのだと思います。保温性を高めるためには、綿よりもポリエステルなどの素材の方が空気を通しにくい。短い時間でしっかり温めるためには、綿じゃない方がいいのでしょう。
これと同じく、ハーブテントの中でも二重構造といわれる、布が2枚重なっているテントがあります。この多くが内側の素材にはポリエステルなどを使っています。保温性を高めるためです。特に、冬気温が低くなる日本では、綿素材のテントだとなかなか温まりにくい。そこで、より効率的に温める方法としてこの二重構造テントが作られたのだと思います。
実際、わたしも出張サウナ用として使っているハーブテントは、二重構造になっているもの。内側の布はポリエステルです。ハーブテントは大き目の傘タイプのため、肌に直接触れるわけではないので、こちらを使っています。やはり、限られた時間でお客様に体験していただく際には、保温性重視に。
このように、商品開発の中で、柄付きのものや二重構造テントが出てきたのだと思われます。
「一概に柄付きのものはよくない!」「綿以外はダメ!」というわけではありません。何を大事にするかによって、選ぶ基準は異なって当然です。
でも、大事なのは、その意味を知って選ぶということ。
知っているか知らないかで、判断が変わることがあるのではないでしょうか。自分にとって大事にしたいものは何か? その上で、選ぶことが大切だと思っています。
オンラインショップで扱っている商品はどうなの?
SUKJAIで扱っているハーブテントは、基本、綿素材で白(無地)のものです。この理由は、今までご説明した通りです。体にやさしいものを長く使っていただきたい!という想いからです。
特に、ハーブテントをマントのように体にまとって使う場合には、布が肌に触れることになります。肌が弱い方でも安心してお使いいただけるような素材、扱いやすさも大切に商品を選んでいます。
ハーブテント・フープタイプ(フープタイプと勝手に名付けたのはわたしです!)は、タイではとても人気の高いものですが、日本ではあまり知られていません。おかげさまで、少しずつご購入いただく方が増えてきたので、これから日本でも人気が高まるといいなぁと思うのですが…
ハーブテント・フープタイプと言っても、少しずつ違いがあります。中でも、やわらかい綿素材を使ったテントを販売しているのは、日本ではわたしだけではないかな。というのも、かなり、マイナーな商品だからです。直接タイの職人さんから取り寄せているので、なかなか普通には購入できないものかと…
この柔らか素材のフープタイプは、「綿素材だと温まりにくい」というお悩みを解決してくれる画期的なハーブテント。正直見た目はちょっと頼りないのですが…、自分が使ってみて「これはいい!」と思ったものなので、自信をもっておすすめしています!
ご購入いただいた方からも、ご好評いただいております。もし気になる方がいらっしゃったら、オンラインショップからご購入いただけますので、のぞいてみてくださいね。
ハーブテントと一言でいっても、いろいろな種類があります。同じような形でも、素材に違いがある場合も。見た目だけで選んで失敗するのはもったいない。ぜひ、ご購入前には、どんなタイプのハーブテントなのか、素材はどのようなものなのかを吟味されることをおすすめします。
【まとめ】ハーブテントの「白い綿」には意味がある!知った上で自分にあったものを選ぼう
ハーブテントでも、ハーブボールでも、布の素材と色にはしっかりと意味があります。体にやさしいもの、皮膚から直接取り入れても安全なもの、だから、白い綿素材で作られているわけです。
それを知った上で、どれを選ぶのかはひとりひとり自由です。お店で使うハーブテントやハーブボールが柄付きのものであったとしても、それを否定したり批難したりするつもりはまったくありません。
「それがいい!」というお客様がいらっしゃるかもしれません。
でも、何も知らないで選ぶのは危険です。古くから伝統的に伝えられてきたものには、しっかりと意味がある。それを知った上で、新しいものを取り入れていく。新しい形に変化させていく。それが大事なのではないかと思います。
染料といっても、自然のものから染められた布もありますよね。そんなふうに「体にやさしくて新しいもの」を見出していくことが、大切なのではないかなと個人的に感じています。
ハーブテントやハーブボールを使われるときには、ちょっと思い出していただけたらうれしいです。また、これからご購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
あなたにぴったりのハーブテントが見つかりますように…