この夏、2年ぶりにチェンマイに行ってきました。前々からずっと行きたいと思っていたのが「ワットトゥンルワン」というお寺のサウナ。(タイ語表記に忠実にカタカナ表記すると「ワットトゥンルアン」なんだけど、検索で出てくるのが「ワットトゥンルワン」なので、ここではその表記で統一します)
さてさて、今回、何年越しかの願いを、ようやく叶えることができました~!
ということで、実際に行った体験談をここに残しておきたいと思います。ハーブサウナ好きな方、チェンマイ好きな方はもちろん、まったくサウナにもタイにも興味がない方も、「へぇ、こんなところがあるんだ~」という感じで気軽にお読みいただけたら、うれしいです。
ワットトゥンルワンまでの道のり
さて、実際に「行こう!」と思ったら、まずは事前にどこにあるのかを調べますよね?
ここで注意が必要なのは、タイ国内には「ワットトゥンルワン」というお寺がわんさかある!ということ。私が行ったお寺サウナは、チェンマイのメーテーンという地区にあります。間違っても、違うところを検索しないようにしてくださいね。
タイに行く前に何度か検索していたんですが、ある時「閉業」という表示になっていて、焦ったことがあったんです。でも、2026年8月現在、閉業はしていなかったので、「閉業」表示になっていても、焦らず、日にちをあけて検索してみてください。
それから、とても重要なことが…。ここのサウナは毎日営業しているわけではありません!
週4日(火・水・土・日)のみ、9時~15時(事前検索では14時までだったけど、実際の看板は15時までに変更されていました!)までなので、もし行きたいのであれば、必ず、営業している曜日、時間帯に行くこと!!!せっかく、はるばる行ったのに、やっていなかった…なんて、そんな残念なことはないので。
では、実際に行ってみての話をしていきたいと思います。
チェンマイ中心部のホテルに泊まっていたので、そこからレンタカーで北上すること、約1時間~1時間半。チェンマイって中心部は栄えているけれど、少し郊外になると、本当に何もなくなるんですよね。ところどころ、人が住んでいるエリアにはお店が立ち並び、また何もない景色が続く…。
そんな道のりでずっと北上していき、山道に入っていきます。うっそうとした山道ではないけれど、絶対に地元の人しか通らないであろう道、といえば、なんとなくわかってもらえるかな?
地元民しか通らないであろう道をただひたすら進んでいくと、ちらりとお寺が見えてきます。しかも、けっこう立派なお寺。進行方向に向かって左側にお寺が見えるんですが、サウナは右側にあります。
ちなみに、私たちはお寺と同じ敷地内にサウナがあると思っていたので、立派なお寺の中に入っていったんですが、実際にはお寺の(道路を挟んで)向かい側がサウナでした。
本当はお寺を見てからサウナへ…と思っていたんですが、お寺の番犬たちの勢いがすごくて…。けっこうな数の犬たちに、ワンワン吠えながら車を囲まれてしまい、怖くて出ることができず。(犬は好きなんだけどね)
そのまま車で道路を渡り、反対側のスペースに駐車。ただ、とても静かで人の気配がまったくない。(サウナの敷地には番犬たちはいませんでした)
「本当にここでいいのかな」という不安な気持ちのまま、少し奥へ進んでいくと、見えました!見えました!サウナスペースを発見!

サウナに着いたら、やるべきこと
中は、けっこう開放的で広々した空間。思い描いていたお寺サウナとはだいぶ違いました。それに、前に入ったチェンマイの公衆サウナとも、まったく違う空間が広がっていました。
受付らしい場所で「サウナに入りたいんですけど」と伝えると、「今、入っている人がけっこういるから、10時までちょっと待ってね」と。サウナの料金は60バーツ(2026年8月現在)、日本円で300円くらいで、特に時間制限はありません。タオルのレンタルとかはないので、持参していきましょう。
このサウナ、敷地内に入っても、ものすごく静かだし、場所も不便な場所だし、サウナに入っている人がいないんじゃないかと思って来たんですが…、そんなに人気だとは驚きです。
10時まで10分くらい時間があったので、真ん中にあるお参りスペースでお参りすることに。タイでマッサージを学んだことがある方は絶対に知っているであろうシワカ師の像と、このお寺のお坊さんにお参りします。

タイの前国王ラーマ9世もこのお寺を訪れたことがあるようで、そのときの写真も飾られていました。前国王も、この道のりをたどってきたのかなと思うと、ちょっと感慨深い…。
さて、お参りを終えると、「10時だから入っていいよ」と声をかけてくれたので、靴をぬいで中に入ります。入口から男女が完全に分かれていて(といっても、右は男性、左は女性と導線がわかれているだけ)、手前のサウナ室が男性用、奥のサウナ室が女性用になっていました。

気になる着替えスペースは…
さて、女性用スペースに行くと、そこもわりと広い休憩スペースで開放的。壁もなく、柱と屋根だけの作りなので、風がよく通ります。
「ここが着替えスペースね」と言われた場所は、パーテーションのようなもの1枚で仕切られた場所で、外からは丸見え状態。そして、たぶん…ですが、この着替えスペースは男女共有ではないかと思われます。

さすが、タイ! ただ、これはちゃんと想定済みで、ホテルから水着は着ていったので、まったく問題なし。
あとから知ったのですが、本格的に着替えをしたい場合は、ちょっと離れた場所にあるトイレで着替えているようでした。トイレにはシャワーもついているので、地元のみなさんは、サウナ後汗がひいたら、トイレでシャワーを浴びて、着替えて帰る、というスタイルのようです。帰りにはこのトイレで着替えました。さすがにあのパーテーション一枚の空間では着替えられない…笑
一応、水着の上からタイサロンを身につけ、脱いだ洋服は休憩スペースの椅子に置くように言われました。着替えスペースに置いておくと、盗難や紛失などにつながるかもしれないから…ということです。貴重品を入れるロッカーもあったので、わりとしっかりしているなという印象。

実際のサウナを体験してみると…
女性用のサウナ室は①と②と番号が書かれた2つ。「②に入ってね」と言われたので、どちらでもいいわけではなく、ちゃんと人数を数えて管理しているようです。1つのサウナ室は4人くらい座れるスペース。実際②のサウナ室も4人利用でした。ちなみに、写真は男性用サウナ室。男性用は③④なんですね。

さっそく、②の扉を開けてみると、ものすごい湯気が出てきてびっくり! と同時に、ハーブのよい香りに包まれます。私が入ると、すでにタイ人のお母さんが入っていました。
タイあるあるですが、タイの人はおしゃべり好きな人が多い。入ったとたんに、おしゃべりが始まります。
「どこから来たの?」「私、日本に行ったことがあるの」「サウナもいいけど、日本の温泉は最高!」と次々と話が続いていきます。気づくと、前からの知り合いだったかのような親近感。なんともタイらしい。
「サウナに入るときは、こうやって顔を隠さないとダメ」とお母さん。
「え? 日本でそんなルールは聞いたことないけど」と思っていると、すかさず「シミになるから、シミができちゃうから」と自分のシミを指さしながら「こうなっちゃうから、隠して、隠さないとダメ」と。
「そりゃ、大変だー!」と、あわてて汗拭き用のタオルで顔をぐるぐる巻きにしました。さすがに、目と口は出すだろうと思いながら、こっそりお母さんを見てみると、いやいや、目も口もぜんぶ隠しているではないですかー!
ミイラのようなぐるぐる巻き状態で入っているお母さん。シミができるなんて聞いたことがないけど…、と半信半疑で片目だけ見える状態で入っている私。「本当にこの状態が正しいのだろうか?」と考えている間に、「もうダメー」とお母さんはサウナ室から出ていきました。
試しに目も口もぜんぶ隠して入ってみると、「あれ?苦しくない」とびっくり。口も鼻も隠しちゃったら、息苦しいのかと思いきや、逆だったんです!
口も鼻もふさいでいるのに呼吸が楽になるなんて、驚きでしかありません。片目作戦もやめて、タオルで視界を遮ってみると…、それはそれで完全無の境地。呼吸だけに集中できるので、瞑想にもぴったりだと感じました。

タイ式休憩の仕方とは
とはいえ、なかなかの温度の高さに、早々と限界はやってきます。
ここがね、自宅サウナとの違いでもある。自宅サウナではじわじわ、じんわり~という感じだけど、タイの公衆サウナは容赦なく熱さがやってきます。といっても、西欧サウナまでじりじり痛くはないし、ハーブの蒸気だから呼吸もしやすい。
普段から「熱さと戦ってまでサウナに入りたくない」という我慢嫌いな私は、限界の前に外に出るタイプ。タイの人もそんな感じなので、気楽に入れるのも、タイのハーブサウナの好きなところ。
サウナ室から出てみると、休憩スペースで何人ものタイの女性たちが休憩していました。入る前は、こんなに人がいたなんて気づかなかった。おそらく、満室(ちょっと表現方法がわからないけど)に近いと思われる。同じ②のサウナ室を4人で使っていて、もう一室を使っている人も3,4人はいる。すごい人気に、またしても静かに驚きます!
そして、休憩中に、このサウナのすごさは「きっとここだな」と気づいたんです。
タイあるあるのガヤガヤ楽しい雰囲気、というよりも、ここは、とても落ち着いた静かな雰囲気なんです。休憩中におしゃべりはするけれど、大声で「ワッハッハッ」と笑う人などなく、こちょこちょっとおしゃべりして、静かに休憩する感じ。それぞれがそれぞれのペースでサウナを楽しみ、休憩している雰囲気が、まさに私好みで、妙に落ち着きました。

休憩中は、必ず水分補給を忘れずに! このお寺サウナには無料の水やハーブティーなどはないので、みなさん、持参したお水を飲んで休憩していました。お水は受付でも売っています。
ここで気づいたのが、やっぱり、みんな、タイサロンを身につけているということ!
水着を着ている人はなく、布を巻いている人がほとんどでした。そこで、こっそりサロンの下に身につけていた水着を外してみると…、おぉ、快適~!
やっぱり、タイサロンって最高♪
お寺サウナを楽しむコツ
タイにはお寺にサウナがあるところも多いんですが、お寺サウナならでは!ということも、けっこうあります。
まずは、お寺サウナには地元の人が多いこと。地元の人のサウナの入り方がわかります。特に、タイの人は人なつっこい人が多いので、困ったことがあれば聞けば、だいたいのことは教えてくれます。言葉が分からなくても、なんとかなるのがタイ。
お寺は、タイの人にとって心の拠り所。お参りを兼ねてサウナに入ることができるのも、お寺サウナの魅力です。
そして、特にこのワットトゥンルワンは、山奥の自然豊かな場所にあるので、サウナだけでなく、休憩スペース、周りの自然も含めて、癒しの空間でした。
緑の木々、鳥の声、ハーブの香り、心地よい風、人のやさしさ、それら、すべてが癒してくれる。わいわいガヤガヤのサウナも楽しいけれど、こうやって静かなところに身を置きながら、自分の心と体を見つめる時間って、なんて尊いのだろう…なんて思ったりしました。
ぜひ、そんなサウナ以外の癒し要素も体感してほしいなと思います。

訪れるときに注意したいこと
ここで、このワットトゥンルワンのサウナを訪れるときに、注意してほしいことをお伝えしておきます。
まず、1つ目。お寺を訪れるときには、番犬に注意!お寺で飼われている犬たちなので、嚙みつくことはないかもしれませんが、狂犬病もあるので注意するにこしたことはないと思います。お寺の人が出てくると、犬たちもさ~っといなくなったので、お寺をお参りする場合には、お坊さんかお寺の人が出てくるまで待ってから行動すると安心かなと。
2つ目は、サウナもお寺の一部であることを忘れない。神聖な場所であることを忘れずに、それにふさわしい行動をとるようにしましょう。だからね、露出度高めの水着だとどうなのかな~、と個人的には思います。タイではお寺に入るときに露出した服装だと入れないので、そういう意味でも布があると安心です。水着着用の場合も、念のため布一枚、はおれるものを持っていくといいのかなと思いました。
3つ目は、お寺サウナは観光客向けのものではないこと。英語が通じないこともあるし、表記がタイ語だけという場合もあります。ある程度のことはジェスチャーでなんとかなりますが、入り方や禁止事項などは事前に確認しておくと安心です。ちなみに、サウナ室の前に書かれていた看板には「1日9回以上入らないように」と。別のサウナでは9回じゃないこともあるので、それぞれのサウナで違うようです。
4つ目は、地元の人の癒しの場所であることを認識して入ること。特にお寺サウナの場合、地元の人のために作られていることを忘れてはいけないと思うんですね。お試しで1回だけ体験している私たちとは違う。だから、リスペクトの気持ちをもって、「ちょっと仲間入りさせてもらえませんか」くらいで入るのがいいのではないかと感じました。
タイの人たちは、基本やさしいし、外国人も温かく受け入れてくれます。でも、そこにちょっとおじゃまさせてもらう、くらいの謙虚さが必要だなと、今回すごく感じました。

【まとめ】遠くても、行く価値は大あり!
ずっとずっと行きたかったワットトゥンルワン。このサウナができた歴史を知ると、もっと行きたくなりました。(それについては、また機会があったらお伝えしたいと思います)
チェンマイ中心部からはちょっと遠いし、時間もかかる。車がないと、行きにくい場所だし、子どもを引き連れてのサウナはむずかしい…。とずっとずっと行けない理由がつきまとって行けずにいたお寺サウナ。
でも、はるばる行ってよかった!
このひと言に尽きます。
時間もかかるし、車も必要だし、行きにくい場所だし、子どもを連れてはむずかしいと思ったけど、それでも行く価値が大ありだったし、本当に行ってよかったです!
めちゃくちゃ癒されたし、サウナの時間で気づけたこと、学べたこともたくさんありました。なぜ、タイの人がこんな山奥までサウナに通うのか…も、垣間見れたような気がします。
本当に、本当の意味でのハーブサウナ、だったなと思います。
興味がある方、これを読んで「ちょっと行ってみようかな」と思った方は、ぜひ訪れてみてください。後悔はしませんよ。ただ、さきほど書いた注意点だけは、よくよく読んでから行ってくださいね。
これからも、ワットトゥンルワンのお寺サウナが、地元の人たちの癒しの場であり続けることを心から願って…








